Monday, March 18, 2013

日常生活の中の「行」と「練習」


私の好きな言葉の一つに「継続は力なり」があります。英語でいうとPractice Makes Perfectと言えるでしょう。有名なジョークに、ある人がカーネギーホールの行き方を訪ねたら、「Practice, Practice, Practice」と答えたというのがあります。カーネギーホールへの道順を訪ねたつもりが、カーネギーホールという大舞台で演奏するには、相当な練習が必要だと応えた訳ですね。ある人は、一流の演奏者になるには通算で万時間の練習が必要であると唱えています。
さて私は、昨年の9月にカナダに赴任してすでに7ヶ月が過ぎました。皆さんのおかげで生活もひと段落して参りました。私がカナダの国で頂いた役割は、トロント教区の教化部長とカナダ国駐在本部講師ですが、この大きな使命を全うするには、しっかりとした「行」または「練習」が伴わなければならないと思うこの頃です。
また、カナダに住んでおられる人々にひとりでも多く、正しく生長の家のみ教えを伝えるという役割の大きさを改めて実感しています。そのために、まず英語の講話の改善する必要があると思っています。次に考えられることが、自らが見本となって御教えを実践していくことです。そこでトロントでトーストマスターズというパブリックスピーキングを練習する勉強会に入会しました。
 私が入会したトーストマスターズクラブは火曜日の正午から1時間の時間で開催されます。参加者はたいてい15名程いて、カナダ生まれのネイティブが3分の1程度いるかと思えば、中国やその他アジア、ロシア、中東からの移民も多くいます。国際色豊かなミーティングでまさに多文化主義の都市トロントを反映していると思います。
時間のミーティングでは、事前に役割を決めておき、議長を務める人、今週の言葉を発表する人、ユーモアをいう人、今日の論点を発表する人、今日の単語を発表する人等、一人一人が数分の持ち時間で発表したのち、2人の参加者が事前に用意してあったスピーチを5~7分程度で発表します。その後、即興のスピーチについて説明を行ったあと数名のボランティアによってスピーチが行われます。その後ミーティングは評価の時間に移り、人の事前に用意したスピーチについての評価が行われ、その他、各発表者が何回アー」と言ったかを発表する人、各発表者の実際の発表時間の報告などが行われ、最後にミーティング全体の評価がおこなれわれます。このようにして、最後は議長が会合を締めくくるのですが、たった1時間の会合で実に充実した勉強が行われます。
 また発表者の話を聞くだけでも得るものが沢山あります。あるときは、ロシア出身の発表者が最初のIce Breakerという自己紹介のスピーチを終えたあとで、ロシアに興味を持ったので、彼女にロシアに行ってみたいと伝えたら、ロシアに行くときは気をつけた方がよく、特に空港は要注意とのことでした。また彼女にとってトロントは、とても気候が温暖であると言われ驚きました。
 私も今この原稿を書いている時点で、第1回目の課題であるIce Breakerを終えたところです。6分の持ち時間でしたが、なかなか事前に用意したメモがあったにも関わらず途中で詰ったりアーということばを連発したりして時間も1分ほど超過しました。それでも1回やり終えたあとは、安心とともに清々しい気持ちになりました。また、参加していた人から私の体験に興味を持ってもらったことは良かったと思います。
  さて、生長の家前総裁の谷口清超先生は、本当の確信を得るためには信仰生活に「行」が大切であると『わが家は天国』の82~83ページで述べておられます。

皆さんは、ピアノがうまく弾けると“確信”することが出来るがどうか。
それが出来る人は、平素からピアノの練習をよくやって、特別の訓練をうけている人でしょう。そうでなく、今日ピアノを始めてすぐ、
「私はピアノがうまく弾ける!」
と確信せよといっても、それは出来ない。いくら確信したようなつもりになっていても、心のドン底から、本当に、潜在意識の奥底から、それを信ずることは出来ない。ただ表面的に信じたつもりになっている。これでは本当の「確信」ではありませんね。
本当の確信とは、そんな生やさしいものではない。永い間の“実行”によって裏づけられていなければならない訳です。それ故、本当に信仰するとか、確信するとか、信念を持つとかいうのは、上っ面の心で出来ることではない。できたつもりになっていると、大間違いです。
信仰生活に「行」が大切であるといわれるのは、そういう訳です。又、実生活でも「訓練」が大切だといわれるのも、そういう所からきている。

 私は、サンデーサービスが生長の家の御教えを伝える絶好の機会であると考えておりますので、しっかりとした講話の準備をして練習することが求められる訳です。そのためにもトーストマスターズなどでスピーチの練習をすることは、自分自身の練習にもなりますし、生長の家を知らない人に私を通して知っていただく機会になるのではないかと期待しています。
 一方で、普段の生活で生長の家の御教えを実践していないと単なる空念仏になってしまいます。いくら話がうまくても実生活がおろそかになっていると、説得力のない話になってしまうからです。
 そのためにも、日々の三正行が大切になってきます。まずは、真理の書を読み「人間は神の子」であると知り、次に神想観を実修することで、その信念が潜在意識の底まで入り、信念が深まったところで、神は愛であると教えられていますように、ひとりでも多くの人にこの喜びを分かち合いたいという思うようになり愛行を行うわけです。
 この三つの行を繰り返し実践して行くことで私たちは次第に神の子の自覚を深めることができ、自然と豊かで幸福な生活を送ることが出来るわけです。
 ですから皆様も自ら三正行を実践して、ひとりでも多くの人にこの三正行の喜びを伝えて参りましょう。ありがとうございます。

2013年3月18
                       トロント教区教化部長
                       カナダ国駐在本部講師
                        高 義晴

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